2014年8月4日
埼玉大学テニュアトラック普及・定着事業の一環として、第1回シンポジウム「民族の罠-ユダヤ人とパレスチナ人の場合-」が、総数67名(内訳;大学関係者8名、一般54名、講演者3名、パネリスト2名)の参加を得て、成功裏に開催されました。
本シンポジウムは、鶴見太郎(テニュアトラック)とメンターの山崎敬一(教養学部、社会学・エスノメソドロジー)の両先生の企画によるもので、鶴見太郎、田浪亜央江(成蹊大学アジア太平洋研究センター)、鈴木啓之(東京大学大学院総合文化研究科)の三氏の講演と、澤田和彦(教養学部、ロシア文学・日露関係史)、宮田伊知郎(教養学部、アメリカ都市史・南部史)の両先生のパネルディスカッションで構成されました。またフロアからも、予定時間を超えた熱心な討議が繰り広げられました。
異なる専門分野(社会学、歴史学、文学、理工学)の研究者が、「民族の罠」をテーマとして行うパネルディスカッションには、新鮮な驚きと、学問の深さを実感させてくれる意義深いものでありました。埼玉大学以外の講演者のお二方からは、会の終了後に次のコメントを頂いています。
-ご報告やコメントはもちろんのこと、公開シンポジウムの企画のなされ方など、非常に勉強させていただきました。特に他(多)地域、他(多)分野の先生方、参加者の方からのご質問が刺激的で、いつもの中東研究サークルでの議論が特殊なものであったことも再認識いたしました(鈴木啓之さんのメールの抜粋)。
-他の方の発表やお二人の先生方のコメント、よどみのない司会進行ぶりのおかげで、全体としては素晴らしい会でした。また先生方がテニュアトラック制度の普及のためご尽力されている様子は、これからの大学のあり方を考えさせられ、印象深いものでした(田浪亜央江さんのメールの抜粋)。
今後、異分野間の連携・融合、在学生に対する研究の動機づけ(motivation)、研究成果の一般市民への還元等に留意しつつ、今後ともテニュアトラック普及・定着事業に取り組んでまいる所存です。皆様のご支援を賜りますよう、お願いいたします。
(テニュアトラック推進オフィス)
■ シンポジウム「民族の罠」の開催要項・概要については こちら
■ シンポジウムの様子は こちら