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研究者紹介

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プロフィール Profile
金谷 萌子

金谷 萌子カナヤ モエコMoeko Kanaya

理工学研究科 助教(生命科学部門・生体制御学)

テニュアトラック普及・定着事業

研究分野

神経内分泌、神経生理学

着任日等

令和5年4月1日 着任

キーワード

痛み、性差、ステロイドホルモン、マウス

経歴

学位・資格等Degree

2015年3月
博士(理学)(埼玉大学)「脳の性分化における 性ステロイドホルモンの作用機構に関する研究」

職歴Work History

2015年4月
日本医科大学 大学院医学研究科 解剖学・神経生物学分野 ポストドクター
2019年4月
日本学術振興会 特別研究員(PD)
2020年3月
東京女子医科大学 医学部 生理学(神経生理学分野)助教
2023年4月
現職

受賞Academic Awards

2020年10月
2020年度日本神経内分泌学会若手研究助成金

研究の内容(概要)

痛みを軽減・緩和することは、いつの時代も人類の課題です。痛みの受容にはヒトを含め動物で、男性より女性の方が痛みを感じやすく、慢性化しやすいという性差があります。そのため同じ疾患においても、男性と女性で症状や程度が異なることがあり、疾患の種類によっては発症率が男女で異なることも多いと言われています。近年、痛みの性差に関する研究は重要視されており、マウスを用いた基礎研究において、脊髄レベルでは雄はミクログリアが制御する一方、雌ではT細胞が痛みを引き起こす、という雌雄で異なるメカニズムが存在することも報告されてきました。私自身は、エストロゲンやアンドロゲンといった性ステロイドホルモンを含む神経内分泌学的研究に従事してきた背景があるため、痛みの性差の要因の一つとして性ステロイドホルモンに着目しています。さまざまな痛みの伝導路のうち、情動に関与する脳領域への性ステロイドホルモンの作用が雌雄でどのように異なるか、組織学的・生理学的・行動学的な観点から探索する予定です。本課題にはまだ足を踏み入れたばかりですが、新しいことにも挑戦しながら研究を進めていきたいと思います。

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