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研究者紹介

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プロフィール Profile
津田 佐知子

津田 佐知子ツダ サチコSachiko Tsuda

現 理工学研究科 准教授(生命科学部門・生体制御学領域)

テニュアトラック普及・定着事業

研究分野

発生生物学、神経生理学
[Developmental biology, Neurophysiology]

着任日等

平成26年4月1日 着任
平成31年4月1日 テニュア付与

キーワード

神経回路形成、小脳神経回路、脳の領域化、光遺伝学、神経活動イメージング(膜電位、カルシウムセンサー)、電気生理学
[Neural circuitry formation, Cerebellar circuitry, Brain regionalization, Optogenetics, Neural activity imaging (Voltage and calcium sensor), Electrophysiology]

経歴

学位・資格等Degree

2010年2月
博士(理学)(東京大学)
「神経組織構築におけるLamininγ1の機能:メダカ変異体tacoboを用いた解析
(Essential role of Lamininγ1 in neural tube morphognesis with the medaka mutant, tacobo) 」

職歴Work History

2007年4月-2009年3月
日本学術振興会 特別研究員DC2
2009年4月-2009年10月
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 特任研究員
2009年11月-2013年9月
Research Fellow, Neuroscience and Behavioral Disorders, Duke-NUS Graduate Medical School, Singapore
2013年10月-2014年3月
Research Fellow, Neuroscience and Mental Health, Lee Kong Chian School of Medicine, Singapore
2014年4月
埼玉大学研究機構 助教
2019年4月
埼玉大学大学院理工学研究科 准教授

研究歴Research history

2010年6月-9月
Visiting Researcher, Marine Biological Laboratory, Woods Hole, USA
2012年6月-8月
Grass Fellow, Marine Biological Laboratory, Woods Hole, USA

研究の内容(概要)

私達の活動を制御する脳は、多数のニューロン(神経細胞)が結合した神経回路により構成されています。脳機能を理解するには、この神経回路の成り立ちと機能を知ることが重要です。このために私達は小型魚類ゼブラフィッシュを用いて、神経回路の形態形成および機能発達の機構を研究しています。ゼブラフィッシュは、胚体が透明でイメージングが容易、突然変異体が多数存在し遺伝子導入や胚操作が容易、また各種行動実験ができるなど、発生遺伝学、神経科学に適したモデル脊椎動物です。また近年の光技術の発展により、特定ニューロン集団の光による活動制御と記録(光遺伝学)、細胞動態のタイムラプスイメージング、光照射による細胞の標識、などが可能となってきています。私達は、これらの最新の光技術と電気生理学的手法を用いて、細胞から個体レベルまでの視点で神経回路の解析を進めています。 現在焦点を当てているのは、脳における領域化に関わる以下の現象です。 (1)小脳神経回路形成:小脳神経回路における区画構築の生理学的解析 (2)脳領域化における細胞集団のふるまいの機能解析 (3)神経前駆細胞の挙動(核移動、ニューロン分化)と脳領域化の関係の解明

ゼブラフィッシュ飼育システム
ゼブラフィッシュ飼育システム
ゼブラフィッシュ成魚(左)と、ニューロンを蛍光標識したゼブラフィッシュ脳(右、3日胚)
ゼブラフィッシュ成魚(左)と、ニューロンを蛍光標識したゼブラフィッシュ脳(右、3日胚)
神経回路解析に用いる、高速イメージング・電気生理記録システム
神経回路解析に用いる、高速イメージング・電気生理記録システム
光刺激と高速イメージング(膜電位感受性色素)でとらえたニューロン活動
光刺激と高速イメージング(膜電位感受性色素)でとらえたニューロン活動

(左)チャネルロドプシンを発現するマウス小脳介在ニューロンの光刺激(白円)後に観察された、ニューロン集団(プルキンエ細胞)の応答(青) (右)ニューロン(プルキンエ細胞)活動のイメージング(赤)と電気生理学(黒)による同時記録

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